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2026/02/24令和8年度「千葉県公立高校入試 理科」の問題から見る今後の傾向と対策!

出題内容

大問1

例年通り、大問1は小問集合問題が4問出題されました。いずれも基礎的な知識を直接問うような選択問題でしたが、天気図記号や状態変化に伴う物質の性質の変化など、受験生が取りこぼしがちな部分をやや突いている印象でした。また、音に関する問題では、音波の振動数や振幅、伝達する速度など様々な視点からの選択肢が用意されており、音の性質を余すことなく理解していないと間違えるような問題が出題されました。

大問2

火山をテーマにした問題が出題されました。マグマの粘性の違いとそれに伴う火山の形状の違いを実験により確かめるという内容で、多くの受験生にとっては馴染みのある、比較的扱いやすいテーマだったのではないでしょうか。鉱物に関する問題はやや難易度が高い印象でしたが、知識として問われている箇所では比較的解きやすい問題が多くみられました。一方、この大問では教科書的な知識を前提として、事象を身近な道具を使った実験に落とし込む思考力を問うような問題が半分を占め、この点で苦労をした受験生もいたものと思います。

大問3

ICカードをテーマに、電磁気の分野を扱う問題が出題されました。ICチップがその電源としてコイルによる静電誘導を利用していることを知っていた受験生は、そう多くなかったと思いますが、非常に面白い良問でした。コイルの基本性質は受験生にとって比較的覚えやすい内容かと思いますが、少し違う角度からその知識を問う内容でした。このような問題で正しい解答を導き出せるかは、日々知識を体系的に理解・記憶できているかが重要となり、理科を暗記科目のように勉強している受験生が点数をとりにくい構成となっていました。また、最後の設問では消費電力から電流が流れた時間を逆算するという問題が登場し、こちらは教科書や参考書の演習問題を解き慣れていないとやや難しい内容でした。

大問4

この問題では人間の反射神経を測ることができるというアプリが登場し、生徒と先生の会話を通して人体にまつわる知識を問う内容でした。我々が体を動かす際にどのようなメカニズムが存在しているのかという話題の中で神経にまつわる問題が出題されていました。問題の途中では眼球で光を感知する仕組みについてやや細かい知識を問う問題が出題されていました。神経というテーマはあまり教科書や参考書の中でもページを割いて扱われていないため、受験生もあまり馴染みがない内容だったのではないでしょうか。出題の意図として、人体という最も我々に身近な分野について理科的な視点から積極的に学習しているか否かを問うものだったのではないでしょうか。

大問5

酸とアルカリに関する問題が出題されました。大問3や4とは異なり、全体を通して知識を正面から問うような標準的な問題が続きました。この分野をよく演習していた受験生にとっては点数のとりやすい問題だったのではないでしょうか。最後の設問では電流の大きさと水溶液中のイオン数の関係を正しく表すグラフを選ぶという問題でしたが、こちらも少し考察をすると比較的容易に答えにたどり着ける問題でした。

大問6

植物の分類をテーマとした問題でした。双子葉類と単子葉類の植物の比較から始まり、シダ植物やコケ植物の性質を問う問題が続きました。具体的な植物名が出てくると戸惑ってしまう受験生は少なくないかもしれませんが、教科書や資料集などで頻繁に登場する植物からの出題となっており、しっかりと正解にたどり着きたい問題でした。

大問7

炭酸水素ナトリウムを加熱するという問題で、教科書や参考書でも頻出のテーマがそのまま出題されました。しっかりと勉強を重ねてきた受験生にとっては、点数のとりやすい、また確実に得点を重ねたい大問となりました。塩化コバルト紙やフェノールフタレイン溶液の特徴を正確に覚えている必要がありましたが、これも中学理科では定番となる知識であり、またその他実験の手順に関する問題も定期テスト等でもよく見られる問題が続きました。

大問8

天体がテーマの問題が出題されました。天体を苦手とする受験生は少なくないように感じていますが、この問題は基礎をしっかりと習得していれば一定の点数を見込める難易度に落ち着いていたように感じます。透明な半球を用意し、その中に地球儀とカメラを設置することで観測者と天体を再現した実験が登場しました。同時刻に観測される恒星の位置が月日を経ることでどのように変化するかを問う問題は教科書などでも頻出で、しっかりと得点しておきたいポイントです。

大問9

最後に力学の問題が出題されました。こちらは一部作図を伴う問題構成となっており、物体や滑車、そしてばねが複数出てくるやや難しい設定がされた問題でした。はかりの目盛を答える問題では、はかりが指す重さとは本来床が反力によって支えるはずであった力であるという基本的な知識が必須でした。設定としては複雑でも、一つ一つ考えていくことで十分に対応が可能な、やや見かけ倒しのような問題でした。一見複雑でとっつきにくくとも手を動かして粘り強く考えていく力が求められ、教科書や参考書の問題に留まらず、模試などで経験を積んでいる受験生が有利に働くような問題のように思えました。

総評

全体の難易度は例年とさほど変わらず、問題の形式も大きく変わることはありませんでした。
今年も文量の多い問題が多数見られ、文章から正確に情報を読み取る力が、試験に挑むうえでますます必要になっているように感じます。試験内容としては、ストレートに知識を問うような問題が半分、残りの半分は知識を前提としてより思考力や応用力を問うような問題が出題されていました。理科という科目は自然の理(ことわり)を学ぶ学問で、我々の生活にも密接に関係しています。
今年の入試問題でも、理科という科目をただ学習するのみならず、教科書の枠を超えて日常生活においてもその知見を活用し、広げられているかを問う意図が垣間見えました。ただ単に単語や現象を暗記するのではなく、意欲を持って知識を吸収し、それらを体系的に整理した上で日々の生活に理科的な視点を持つことがこの科目を攻略する上で非常に有用です。とは言っても、中学理科は非常に分野が多岐にわたり、覚えるべき知識量も決して少なくありません。
ただし、公立高校の入試問題は問題数が多く、あらゆる分野が少しずつバランスよく出るのが特徴です。そのため、3年間を通して一つずつ得意な単元を増やしていき、その単元が問われる問題で確実に点数を重ねていくことが合格への道なのではないでしょうか。

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