(1) 主に【文章Ⅰ】の第2段落と第3段落の内容に関わる正誤問題でした。一見するとどの選択肢も正しく見えてしまいますが、文章と選択肢をよくよく比較すると、文章中に言及が無い、仮定と結論が不適切な選択肢があるのでそれらを選択肢から外していく消去法で説くのがよいでしょう。
(2)の(a) 「途上」という言葉の内容を問う問題でした。これは途上という言葉の辞書的な意味を問うているのではありません。辞書的な意味を踏まえて、この文章ではどのような状態・現象を「途上」という言葉を用いて表現しているかを説明しなさい、という問題です。途上にはいくつか意味がありますが、この文章では『どこかへ至る過程の途中である』という意味で使っていると考えられます。このことと【文章Ⅰ】の第4段落を踏まえれば、『①には至らず、まだ②である状態』を「途上」という言葉で表現していると考えられるでしょう。①、②が何であるかは下線部Bの直前を読むとわかりやすいでしょう。
(2)の(b) この大問の主旨ともいうべき問題で、2つの文章を統合して一つの結論を導く問題でした。【文章Ⅰ】の内容は先述の(a)を見ていただければわかると思います。では【文章Ⅱ】の内容はどうでしょうか。ここで〈条件〉の①を見ると、「内在的な価値」という言葉を使うことが求められています。【文章Ⅱ】の第2,4,5段落に生物自身が持つ価値に関する説明があるのでその内容が「内在的な価値」に関する説明であり、【文章Ⅱ】の内容とみなしてよいでしょう。最後にこの二つの内容を関連付けなくてはいけませんが、「内在的な価値」が【文章Ⅰ】のどの表現に対応しているか、ここまで読んでいただければ理解できると思います。
〈大問全体を振り返って〉 限られた時間でこれだけの問題を解くのは大変ですが、いずれの問題も参照すべき箇所が限定されているため、文章を一通り読んだ上で、問題文を読んで「これはこの個所について聞いているのだな」と参照すべき個所を絞って落ち着いて解いていけば満点回答も不可能ではない問題だといえるでしょう。
(1) いわゆる西暦問題といわれる形式で、高校、大学問わず多くの入試でその年の西暦を題材にした問題が出題されます。今年は2025年ですが、2025 = 3⁴ × 5² = 45²という性質を知っていれば解きやすく、逆に知らなければ解法の手がかりを見つけるのに苦労するかと思います。ヤマを張るほど重要な問題というわけではありませんが、その年の西暦の数学的性質を事前に調べておくと役に立つかもしれません。
(2) 2点から直線上の点までの距離が最短になるような点を求める問題...かと思いきや、その先がある問題でした。ポイントは点Qはx軸上にあること、点Qの候補は2つあること、そしてAP+PBが点Bからx軸までの距離より長いことです。いま、点Bからx軸に下した垂線の足をHと置くと、Q₁、Q₂は直線BHに関して対称な位置にあるはずです。ならば△BHQ₁と△BHQ₂についてどのようなことがいえるでしょうか?
(3) 表の表し方が独特なので問題を把握するのに手間取るかと思いますが、それが分かれば①はすぐにわかるでしょう。②は言葉で説明されるだけだと何が起きているのか分かりづらいので、Xに含まれているデータを大きい順に X₁、X₂、...、X₃₈ だと考え、ここに2つのデータが加わってYになったとき、Y₁、Y₂、...、Y₄₀ が X₁、X₂、...、X₃₈ のどれに対応するのかを考えると解きやすいでしょう。
(4) 図形の作図手順を理解するのにまず苦労するかと思います。そして一通り作図過程を理解したとしても、なにから手を付けていいか分からなかったという方も多かったことでしょう。図形問題は「閃く」ことが解答のカギです。閃きを得るためには図形に仮定をちゃんと書き込むことが重要。この角度が何度で、この辺の長さがいくつで...という仮定をすべて書き込みましょう。「この三角形は辺の比率が分かる三角形だ」「この辺とこの辺の長さが分かっているから相似比で解けるな」といった閃きは図示することによって格段に得やすくなります。
①は相似比、三平方の定理のいずれを用いても解くことができますが、いずれにせよ2次方程式を得てそれを説く必要があったかと思います。回答欄の形式が2次方程式の解の形に似ていることもヒントになったかもしれません。
②は①よりも解法が分かりづらかったかと思います。△BFH∽△BEGを使うのだろうということまではたどり着けた方も多いかと思いますが、肝心の相似比が分からない。まず大前提として、この図形の中には4組の合同な三角形があったかと思いますが、すべて見つけられましたか?それらの合同から分かることは何ですか?また、辺の長さ、角の大きさ、分かる箇所はすべて記入しましたか?意外なところに有名な三角形が隠れているかもしれません。さらに、①でAFの長さを求めました。せっかく求めたのでこれも②で活用したいところ...といった具合に、解答に至るまでのヒントは散りばめられています。それらをどれだけ網羅できるかに正解はかかっていると言ってよいでしょう。
〈大問全体を振り返って〉 設問数が多く、高難易度の問題も多く含まれていました。数学が得意なので得点源にしたい!という方以外は無理に時間をかけずに後ろの英語を解くという判断も重要になるでしょう。
(1)、(2) 本文の内容にかかわる問題ですが、落ち着いて一つ一つの選択肢と本文を比較すれば消して難しい問題ではありません。どの選択肢も本文と類似の表現が含まれているので参照個所を見つけるのも容易だと考えられます。
(3) 本文の内容を踏まえて別の文章を穴埋めする問題でした。本文の主張はとてもわかりやすいものなので、どんな内容を書けばよいかは容易に想像できるかと思います。ですが10語程度という字数制限がやや長く、語数制限を満たすのに一苦労する問題でした。 総評は大問4の講評後にまとめて述べます。
(1)~(3) それぞれ第2、第3、第6パラグラフの内容と比較すれば選択肢を絞りやすい問題です。選択肢から「これは第何パラグラフの内容について聞いているのだな」と見当をつけて解いていくとよいでしょう。
(4) 会話文の穴埋め問題でした。会話文を読んで「どのような実験を想定しているのか、どういう結果が予想されるのか」を考える必要のある問題でした。
〈大問3,4を振り返って:長文を解くコツ〉 大問3、大問4ともに落ち着いて解けば問題自体の難易度はそれほど高くありませんでした。そのため、いかに効率的に問題を解くかが求められる問題だったといえます。
では効率的に長文を解くにはどうすればよいか。それは「冒頭の説明や問題文をちゃんと読む」ことです。例えば大問3であれば冒頭の説明を読めば「これはアニマルセラピーに関する文章なのだな」と分かりますし、大問4の(1)、(3)では本文を読まずとも問題文を読めば「マオは何かに驚いたのだな」「マオは学校で昼寝をすることを推奨しているのだな」ということが把握できます。これらの情報を前提に本文を読んでいくと、「こういう内容が選択肢の候補になるな」と読みながら考えることができます。
もちろんこのような解き方には向き不向きがあるので、本文を読んでから問題文を読んだ方が解きやすいという方はその方がよいでしょう。ですが「問題文と本文を何度も往復していて解くのに時間がかかる」「本文のどこが重要なのか判断できない」といった悩みを抱えている方は、試してみる価値がある解き方だと思います!
大問の構成(国語1、数学1、英語2)は例年通り、小問の構成も前年度と大きくはかわりませんでした。国語については3小問構成から2小問構成になり導入が丁寧になったことで若干の易化、数学は小問ごとに難易度の変化はあるものの総合的には前年度と同程度の難易度、英語は問題の内容も難易度も前年度とほぼ同じ、というのが各科目の評価です。
「思考力を問う問題」では、50分という限られた時間の中で国数英の3教科を解かなくてはいけません。これは国公立大学入試に係る共通テストなどでも同様なのですが、近年の入試では問題自体の難易度ではなく問題をいかに要領よくこなすかで学力を図る傾向が見られます。その中でも複数の教科を一度に解かせる「思考力を問う問題」は類似例が少なく、特色ある入試形態といってよいでしょう。
ではこの「思考力を問う問題」をどう攻略するか。まず考えられるのは「教科ごとの時間配分を考える」ことです。私は国語が苦手だから数学と英語に時間を多めに割く、僕は英語が苦手だから...といった具合に、苦手教科に費やす時間を減らすというのは一つの戦略でしょう。 実際、県内トップレベルの高校でも「思考力を問う問題」の合格者平均点は60点強であり、国数英がほとんど1/3ずつの配点である以上は一つの教科を「捨てる」ことが必ずしも致命傷になるわけではありませんが、何も「捨てる」教科を選ぶことだけが時間配分を考えることではありません。 例えば事前に過去問や模試を解いて、どの教科に何分ぐらい時間をかけたかを記録しておきます。できれば何年分か解いて、かかった時間のばらつきの大きい教科もリストアップしておくと尚よいでしょう。 それらが分かったら、基本的には時間のかからなかった教科、かかった時間のばらつきが小さい教科ほど優先して解くのが定石です。先述したように点数配分は国数英がほとんど1/3ずつであるため、早く解ければ解けるほど点数は取りやすいはずです。このように解答の優先順位を決めて解くことも時間配分のうちですし、過去問や模試を上手に活用できているといえるでしょう。
「思考力を問う問題」は国数英の三教科の出題であるため、それぞれの大問は他科目の過去問や問題集を用いて演習することができます。しかし50分で3教科を解くという出題形式に関してはこの科目の過去問や模試を解くこと以外では演習が難しいのが実態です。早いうち(中3の夏休みごろまで)からそれらを解く必要はありませんが、本番までには過去問や模試を解いて形式に慣れておくのが肝心です。
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