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2026/02/24令和8年度「千葉県公立高校入試 社会」の問題から見る今後の傾向と対策!

大問1 総合(人々との祈りと地域)

博物館のレポートを軸に、縄文時代から現代の経済効果までを網羅した総合問題です。問われている範囲は例年と変わりません。
おなじみのデータ読解も、演習を積んで計算ができていれば解ける内容です。

大問2 歴史(日本の文化財)

飛鳥・天平文化から幕末まで、文化財を切り口にした歴史問題です。
問3で「南蛮貿易で持ち出されたもの」として「銀(ア)」を選ばせるなど、当時の日本が世界の銀の主要産地だったという細かい知識も必要になります。 記述に関しては、常に因果関係を言葉で説明するクセをつけましょう。

大問3 歴史・国際(平和への願い)

新渡戸稲造の著作『The Japanese Nation』を題材に、近代史を深掘りする意欲的な出題です。
平和についてのメッセージ性がある良問。アメリカ史を絡めた並べ替えに関して、学習する時に前後の流れを把握するようにしましょう。
会話文が頻出となっています。似たような問題に恐れず取り組みましょう。

大問4

地理の範囲から出題されました。世界地図や雨温図といった、地理を扱う上で欠かせない図表の読み取りや、各国の出生率・エネルギー消費・GDPの関係を読み解くといった、いわば地理の王道のような問題が出題されました。似たような問題は教科書や参考書にも頻出しており、解きやすい問題だったのではないでしょうか。
ただし、問題を解く上で要求される知識量は少なくありませんでした。針葉樹がどのような気候において生息するのか、アメリカ五大湖周辺での産業、ケニアをはじめとするアフリカ諸国でのプランテーション農業などいくつか正解にたどり着くうえで必須となる知識が見られ、しっかりと覚えるべきことを覚えていないと点数が入らないような問題構成となっていました。

大問5

この大問では、日本列島各地の地形や地理的特徴を問う問題から始まり、後半では和歌山県のある地域の地図が登場し、地図記号や地図の縮尺に関する知識を問われました。
いずれも知識が抜けていても問題文と選択肢から正解に辿り着けるようなやや易しい問題がほとんどでしたが、海から吹き込む風の特徴や、雨の少ない瀬戸内でのため池など地理として非常に重要な知識に関連した問題でした。一点、記述問題で少し書きづらい問題が出題されましたが、大問を通して難易度は易しめに設定されていました。

大問6

公民の範囲からの出題で、文量が比較的多い2題が出題されました。
前半では貧困問題に対するアプローチを考えるというテーマで、4つの案を2つの評価軸に沿って配置するというやや難易度の高い問題でした。
後半はPKOやODAなどアルファベットの略称の知識を問うややユニークな問題でした。
内容自体は比較的理解しやすいものでしたが、NPT(核拡散防止条約)を覚えている受験生はそう多くなかったのではないでしょうか。

大問7

公民分野におけるグラフや資料の読み取り問題が出題されました。
税をテーマとしており、消費税や所得税、相続税とあまり受験生には馴染みのない内容でしたが、グラフや資料から丁寧に誘導がついており、しっかりと問題を読み解くことで正解に辿り着けるものでした。
また、後半のオーバーツーリズムに関する問題では、やや思考力を問うような選択問題が出題されていました。

大問8

表現の自由や三権分立など、日本国憲法の内容を切り口に、公民に関する知識や思考力が問われました。
表現の自由を問う問題では1800年代後半の自由民権運動に対する弾圧の風刺画を交え、日本国憲法が現在の形で制定された背景を捉える良問でした。
また、その他も憲法で定められている事項が現代社会の構造にいかにして反映されているかを考えさせるような問題が続きました。
こちらも、直接的な知識だけではなく、知識をもとに思考力が問われる内容でした。

総評

今年の社会は、重箱の隅をつつくような知識よりも、「資料から素直に事実を読み取る力」と「教科書の基本概念を正しくつなげる力」がストレートに試されました。
歴史と地理の順番が入れ替わり、戸惑った方もいるかもしれません。しかし中身に大きな変化はなく、記述も例年通り3問です。
選択式の問題では、片方正答で部分点になる問いが増えました。
受験生のみなさんにとっては、完答問題が多い年と比べてかなり解きやすかったはずです。ただ、その分ケアレスミスが命取りになる高得点勝負になったと言えるでしょう。

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