講師
登録
トップページ >  受験対策ブログ  > 高校受験の巻  > 令和3年度「神奈川県公立高校入試 理科」の問題から見る 今後の傾向と対策!

2021/03/24令和3年度「神奈川県公立高校入試 理科」の問題から見る 今後の傾向と対策!

令和3年度、公立高校入試・理科の問題構成は、従来どおり大問は8。 問1から問4までは物理・化学・生物・地学の単問、問5から問8までは実験の仮説や実験結果から導き出せることを答えさせる問題、グラフ・表から導き出せることを答えさせる問題と、こちらも従来どおりの出題でした。

難易度も例年通り、基礎的な知識や技能で正答できる問題もあれば、深い知識・思考が必要な問題も出題されていました。

出題内容

問1 物理分野

中1学習単元『光』(凸レンズ)から1問、中2学習単元『電流』から2問出題されていました。過去に出題されていた問題と類似した問題が出題されており、過去問を数年分解いていた受験生は得点しやすかったのではないでしょうか。

問2 化学分野

中1学習単元『物質の状態変化』から1問、中2学習単元『化学変化と原子・分子』から1問、中3学習単元『イオン』から1問出題されていました。『物質の状態変化』では、単純に体積が「大きくなる」・「小さくなる」という知識だけではなく、「粒子の数」・「粒子の運動の激しさ」・「粒子どうしの間隔」の知識をもとに選択肢を選ばせる問題が出題されていました。『化学変化』でも、化学反応式を原子のカードを用いて表すと、原子のカードが何枚必要か、という出題でした。化学反応式自体は単純なものでしたが、出題の形式を見たことがなく戸惑った受験生もいたのではないでしょうか。

問3 生物分野

中1学習単元『顕微鏡の使い方』『植物のつくりとはたらき』からそれぞれ1問ずつ、中2学習単元『血液の循環』から1問出題されていました。特に、(イ)のシダ植物の根・茎・葉の仕組み、コケ植物の雄株・雌株の知識は細かく難問でした。(ウ)の心臓の作りと働きについての出題も、単に名称を覚えているだけでは正答できなく、心臓の各部屋の名称や血液を送り出す構造についての知識・思考力が必要でした。

問4 地学分野

中1学習単元『地震』『火成岩』からそれぞれ1問ずつ、中3学習単元『天体』から1問出題されていました。『地震』の問題は、選択肢に細かく引っ掛け要素が盛り込まれていて、受験生は正答を選ぶのに苦戦したのではないでしょうか。『火成岩』に関しても、「等粒状組織」「斑状組織」というキーワードではなく、等粒状組織・斑状組織の説明から選択肢を選ばせる問題になっていました。ごくの知識だけでなく「等粒状組織とはどのようなつくりになっているのか」を理解していないと正しく正答を選べない問題になっていました。『天体』の設問でも、季節によって太陽が天球上のどの位置を通るか正しく理解していないと解けない問題でした。

問5 物理分野 中3学習単元『運動とエネルギー』の実験

台車の運動の実験についての結果(グラフ)から読み取れることを答えさせる問題、実験結果から平均の速さを求めさせる問題、物体にはたらく力と物体の運動の問題が出題されていました。平均の速さの計算は簡単な計算です。グラフから「おもりがいすにつく瞬間の台車の運動が記録された」テープを選ぶ問題は、台車に働いている力と台車の運動の関係を正確に捉えていなければ正答を選べないやや難しい問題でした。定期テストでもよく出題されるような、斜面にある台車が受ける力と運動の仮説の問題もやや難しい問題でした。図をかいたりして、台車が受ける力をイメージできると、記述問題のキーワードの「合力」という言葉が出てきます。

問6 化学分野 中1学習単元『溶解度』の実験結果のグラフ読み取り

溶解度曲線からA・B・C・Dの4種類の物質がそれぞれ何なのか判別していく問題から始まりますが、早速(ア)の問題で間違えてしまうと(イ)の問題も正しく選択肢を選べなくなってしまう問題でした。他には塩化ナトリウムの結晶の形を問う問題、質量パーセント濃度の問題が出題されていました。質量パーセント濃度の問題は、水溶液の温度を操作した時に再結晶で出た溶け残り分を考慮して計算する必要がありました。設問文を正確に読み取り操作ができれば、計算自体は難しい問題ではありませんでした。

問7 生物分野 中1『植物の分類』中3『遺伝』

「アサガオ」自体の植物の分類と特徴、個体が作る卵細胞についての説明、『優性の性質』についての正しい説明を選ぶ問題、親の葉の形と子に現れる葉の形の情報から葉の形における優性形質を答えさせ、各個体が持っている遺伝子の組み合わせをパズルのように確定させていく問題が出題されていました。 アサガオの分類では、双子葉類・単子葉類の区別と離弁花・合弁花の区別ができればよい問題でした。知識だけで正解できる問題でした。アサガオは小学校の頃から馴染み深いと思うので離弁花・合弁花の判断も容易かったのではないでしょうか。優性の性質に関する問題は過去にも出題されていますが、正答を選ぶには思考力や分析力が必要でやや難しい問題でした。

問8 地学分野 中2『地球の大気と天気の変化』

前線の名称と冬の特徴的な気圧配置、天気図と雲画像を見て日付順に並べる問題、雲・霧が発生する仕組み、飽和水蒸気量と湿度から水蒸気量を求める計算の問題が出題されていました。雲画像を日付順に並べる問題が見分けづらく超難問でした。水蒸気量の計算問題は露点・飽和水蒸気量の理解があれば計算自体は容易い問題でした。

傾向と対策

各分野、問1~問4の単問と問5~問8の大問に分かれていますが、単問が基礎的で簡単、後半の問題が難しい、ということは決してありません。単問の中にも難問が出題されていますし、後半の問題の中にも単純に知識のみを問う問題や簡単な計算問題が出題されています。後半の問題は実験の説明やグラフの読み取りなどが要求されますが、情報さえ処理できれば理科の問題としては簡単な問題もあります。

出題の単元は各学年・各分野まんべんなく出題されています。

知識面の学習では、「深成岩-等粒状組織」のように、キーワードだけで結びつけても得点ができない問題が増えています。「等粒状組織=マグマが時間をかけて冷え固まったため、鉱物が大きく成長している」のように、覚えた語句の意味や内容まで覚えるよう学習することが必要です。

また、「心臓の仕組み」「雲・霧が発生する仕組み」「電池から電流が流れる仕組み」のように、器官の名称だけでなく、どのような仕組みでその現象が起きているのかを理解しないと得点できない問題も多いです。ここが神奈川県の理科が難しい所以です。

普段の学習から、ただ言葉や用語を覚えるインプットの学習だけでなく、用語の内容やその現象が起こる仕組みを説明できるようなアウトプット型の学習が必要です。

高校受験の巻トップに戻る

お申し込み・お問い合わせはこちら

遅刻・欠席などの教室へのお問い合わせは
各教室ページから教室へ直接ご連絡ください>>

\お気軽にご相談ください/

0120-131-366平日 11:00-21:00(土 -19:00) 無料体験 資料請求
お問い合わせ平日11:00-21:00(土19:00迄/日祝休) 体験授業(無料) 資料請求