英語の考え方

2023.04.20

こんにちは、サクシードつきみ野校の東條です。新学期に入りましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。

春を感じますね、という出だしから始まった先月のブログですが、更に日が経って暑さ故に半袖の方を見かけるほどになりましたね。今年もすぐに猛暑が訪れることでしょう…

進級進学して2週間くらいでしょうか。ご進級ご進学おめでとうございます。様々な想いを抱いていると思いますが、また良い1年が過ごせるよう心機一転頑張っていきましょう!

さて、今回のブログは”勉強方法”回です。以前は”マーカーを引く場所”としてこちらで紹介いたしました。

今回は”英語”にフォーカスをあてます。主に「英作文」「和訳」で使えますが、どんな設問でも対応できる方法&考え方だと思います。中学生レベルと高校生レベルで2題出します。では見ていきましょう↓

まずは中学生レベル(中2で習う不定詞動名詞を用いた英文のため)の例題①です。どのように考え、どんな答えを出しますか?

Q.次の英文を和訳しなさい。(答えは↓に赤文字で載せています)

A country in South America has a special program to build homes by using bamboo.

答えは「南アメリカのある国では、竹を使って家を建てるための特別なプログラムがあります。」です。では、考え方の解説です↓

ポイントとなるのは”最も欠かせない主語と動詞を見つけること”です。先に動詞を探しましょう。

例文にある動詞はhasとbuildとusingの3つです(homeも動詞になり得ますが極稀なので除きます)。

中3で習う関係代名詞が出てくると話は変わってきますが、基本的に欠かせない動詞は前の方にあります。今回も例外ではないのでhas「持つ」がメインの動詞となります。

次に欠かせない名詞ですが、こちらも基本的には欠かせない動詞よりも前から探します。だから先に動詞を探すんですね~。

分かる方はA country in South Americaすべてでもいいですが、極力絞っていきたい(短くしたい)のでA country in South Americaを「南アメリカの国」と訳すと最も欠かせない名詞はA country「国」になります(冠詞Aはあってもなくても構いません)。

ここまでの簡潔な和訳を見てみるとA country has.「国は持つ。」になります。これが根幹となり、これにどんどん肉付けをしていくのです↓

  • どんな国?→南アメリカの国、A country in South America has.
  • 何を持っている?→プログラム、A country in South America has a program.
  • どんなプログラム?→特別なプログラム、A country in South America has a special program.
  • 何のためのプログラム?→建てるための、A country in South America has a special program to build.
  • 何を建てる?→家、A country in South America has a special program to build homes.
  • どんな家?→竹を使う家、A country in South America has a special program to build homes by using bamboo.

よって「南アメリカの国で竹を使う家を建てるための特別なプログラムを持っています。」という直訳になり、日本語が不自然なので意訳すると「南アメリカのある国では、竹を使って家を建てるための特別なプログラムがあります。」と導くことができます。

別解じゃないですが、私は「A country in South Americaはbambooをusingしたhomesをbuildするためのspecialなa programをhas。」と教えることも多いです。某ルーさんですね。今の子伝わらなさそう。

ちなみに、

直訳…すべての単語や熟語、連語をそのままのとおりに訳すこと

意訳…自然な意味になるように訳すこと

テストなどで求められているのは意訳ですが、私でもすぐ意訳に持っていくのは難しいので、直訳してから意訳に持っていくことをオススメします!

次に高校生レベル(高1で習う不定詞の否定形使役動詞を用いているため)の例題②です。

Q.次の英文を和訳しなさい。(答えは↓に赤文字で載せています)

My father makes it a rule not to drink two days a week.

答えは「父は週2日は酒を飲まないことにしている。」です。ここで解説したいのがnotを訳す位置です。

すでに答えは述べましたが、notはdrinkにかけましたか?makesにかけましたか?怪しい人は前述の訳し方に従って考えてみましょう。

省略しますがMy father makes.「父は作る。」が欠かせない主語と動詞です。ここに使役動詞の意味を加えてあげるとMy father makes it a rule.「父はそれを規則にしている。」となります。

そしてここから①のように「どんなことを規則にしている?」と肉付けをしていくわけですが、ここまででnotはまだでてきていませんよね?

そうなんです。つまり否定のnot「~ない」が入ってくるのはここから先なので「父は~ということを規則にしていない。」と訳すことは決して無いのです!こう考えてあげるとnotを訳す位置ってミスらなさそうじゃないですか?

この例題②は①と同じ考え方をすることで一見見慣れない文章でも構造を掴めるよ、という紹介でした。

いかがでしょうか。「そんな回りくどいやり方…」と思えるかもしれませんが、英語でてんてこ舞いの方は是非試してみてください。私は学年関係なく、よく教えています。有難いことに分かりやすっ!という声もいただいています。

もう少し話を伸ばすとincurableという単語、なかなか見ないですよね。それもそのはず、英検準1級相当のものです。では、この単語の意味を推測できますか?

接頭辞、接尾辞に注目するとinとableが付いています。残ったのはcur。

そう、cure「治す」に「否定のin」「可能+形容詞のable」が付いているのでincurableは「治せない、不治の」という意味になります。cureはゲームでも回復関連で使われがちですし、そう難しい単語ではありません。意外と当てられそうですよね。

このことも今回のメインテーマ同様、cureという根幹があり、そこに肉付けをしているのです。今回は英語のお話でしたが、全科目の勉強、そして受験勉強も同じだと思います。根幹が成っていない、骨が無いと肉付けができない。基礎がグラグラ、土台に穴だらけだとその上に何も積み重ねられない。そうならないよう中学1年生、ましてや小学生からの勉強も抜かりなく取り組まないといけないのです。

もし塾をご検討されている方でこちらのブログを読んでくださいましたら、“今のうちから”やらなければならないことが伝われば幸いです。分からない問題の解説だけでなく、こういった勉強方法も是非指導させてください。よろしくお願いいたします。

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