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どうする小論文?【作文との違い、注意点、書き出し方の例文】

2021.10.18

ここ数ヶ月特に高校三年生の生徒さんから多く相談を受けるが小論文の書き方についてです。

そこで今回は私が生徒の皆さんにお話している小論文の書き方、構成の仕方、おすすめの参考書などを紹介していきます。

 

①小論文と作文の違い

同じ文章を書く行為でも作文と小論文には目的や書き方に大きな違いがあります。

それぞれの違いを知ることで、目的に沿った文章を書きましょう

作文…テーマに沿った内容で出来事や行動、その時の感情を書く。読み手にその時の情景や感情を伝える文章。

小論文…テーマに沿った主張や、テーマに対する賛成反対の立場を明確にする。読み手にその主張や賛否を納得させる文章。

  

小論文において重要なのは文章の上手さではなく、テーマや課題文・資料などを読み解く力と読み手を納得させる独創的な意見です。

 

②小論文を書くときの注意点

●「です・ます」と「だ・である」を混ぜない

初めて小論文を書く人がやりがちなミスです。

基本的には「だ・である」で書くほうが書きやすいと思います。

●段落替えを忘れない

作文であれば段落は変えても変えなくても書き手の自由です。

しかし、後からしっかり紹介すしますが小論文には「型」があります。

基本的に4段落構成にするのがおすすめです。

●一文は短く

文章を書きなれていない人が長い文を書こうとするとだらだらとした感じになってしまいます。

また、文法的におかしくなってしまうことも多いので一文は短めに切りましょう。

一文が六〇字を超えると要注意です!

●流行語・会話体・略語は使わない

友だちと話すときのような言葉遣いや略語の使用はやめましょう。

「している」「してる」

「だが」「だけれど」

どちらが小論文を書くときにふさわしい表現でしょうか?

自身がない人は早めに正しい知識を身に着けておきましょう。

●一人称に注意!

自分のことは男女問わず「私」と呼ぶのがいちばん無難です!

俺、ウチ、自分、アタシなどなどはやめておきましょう。

 

③小論文の型

小論文は四部構成で書くと書きやすい。「型」に当てはめて構成すれば、自動的に小論文

が出来上がる。書き出し方で困ってしまう人は書き出し方の例に当てはめて書けばより簡

単に構成することができる。

 

   

④型と書き出しの例

1.問題提起

設問の問題点を整理し、これから述べる内容に主題を導いていく部分。

書き出し方の例(傍線が引かれている箇所は設問に応じて変える)

〇〇課題文で□□と述べているが、この考え方好ましいだろうか。

 

2.意見提示

イエスかノーのどちらの立場を取るのか方向性を定める。意見提示部は、基本的に、反対意見への目配りで書き始めると書きやすい。ここは書き込みすぎないように注意。

書き出し方の例(傍線が引かれている箇所は設問に応じて変える)

 確かに〇〇(反対意見)という考え方もある。しかし、私は筆者の意見に□□(賛成か反対)である。

   

3.展開

小論文の中心部。問題となっている事柄の背景、原因、歴史的経過、結果、背後にある思想など、目に見えない、もっと深い部分を掘り下げて書く部分。

書き出し方の例(傍線が引かれている箇所は設問に応じて変える)

 私が筆者の意見に〇〇(賛成か反対)する理由は以下の通りである。

   

4.結論

もう一度全体を整理し、イエスかノーかをはっきりと述べる部分。余計なことは書かずに、イエスかノーかをまとめる。

・書き出し方の例(傍線が引かれている箇所は設問に応じて変える)

 以上のことから私は筆者の意見に筆者の意見に□□(賛成か反対)である。

 

⑤小論文対策おすすめのテキスト

小論文対策でおすすめのテキストは樋口裕一先生が書いている『まるまる使える』シリーズです。

今回紹介した小論文の書き方や「型」についてより詳しく紹介されています。

シリーズの中には医療・看護系や出願書類作成(志望理由書・自己推薦書)に特化したものもあります。

小論文を全く書いたことがない人も入試に向けてより実践的な演習をしたい人にもおすすめのシリーズです。

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