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令和6年度「千葉県公立高校入試 理科」の問題から見る今後の傾向と対策!

2024.04.18

こんにちは!

サクシード柏校の松原です!

 

先日に引き続き理科です!

 

令和6年度 千葉県公立高校入試 理科 傾向と対策

 

大問1 総合問題

理科の基本的な知識を問う問題でした。

重要語句の定義や基本的な性質を押さえておきましょう。

~メモ~
小問集合。全て正解したい問題。

大問2 化学(気体の採取実験)

化学反応により発生した気体を採取する実験に関する問題でした。

(1)では水上置換法のやり方と気体の匂いの嗅ぎ方が問われました。

実験手順は正しく行わなければ身体の健康に関わることもある重要な問題であり、

そのため試験でも頻繁に問われます。正しい方法を覚えましょう。

(4)は気体B(酸素)を発生させる化学反応を選択肢の中から問題でした。

代表的な化学反応と発生する気体は押さえておきましょう。

 

大問3 生物(光合成の実験)

オオカナダモが光合成を行う様子を観察する実験に関する問題でした。

(2)では顕微鏡の使い方に関する問題が出題されました。

顕微鏡やガスバーナーなどの実験器具の使用手順は頻繁に問われます。

順番や動作を忘れないようにしましょう。

 

大問4 物理(電磁相互作用の実験)

電流と磁界の相互作用を調べる実験からの出題でした。

(4)では磁石を動かす(磁界を変化させる)ことでコイルに流れる電流が

どのように変化するのかを問う問題でした。

実はこの内容は高校物理の電磁気学という分野で扱う範囲であり、

かなり発展的な内容でした。

(3)で磁石を動かすことによってどの向きに電流が流れるかが明示されており、

これが(4)への誘導となっていましたが、(3)と(4)では磁極が逆であること、

またコイルへの誘導電流は磁界の変化によって発生することなど、

さまざまなことに留意する必要のある問題でした。

~メモ~
(1)~(3)は基礎問題。(4)は差がつく問題。

 

大問5 地学(ボーリング調査)

地質調査に関する問題でした。

(3), (4)は、すでに地層図が判明している地点のボーリング資料、各地点の地図、

そして地層の傾きを基に未知の地点の地層図を推定する問題でした。

地層図を想定する問題は地質分野でも再頻出の問題なので、

類題を解くなどして慣れておきましょう。

大問6 物理(力学)

フックの法則と浮力に関する問題でした。

(4)では(3)までの実験装置に滑車を加えて同様の実験を行った際の

物体の沈んだ長さをグラフに表す問題でした。

一見すると難しそうですが、滑車の性質からバネの張力は

図3の半分になることを踏まえれば回答できる問題でした。

 

大問7 地学(天体)

月食に関する問題でした。

月食は太陽、地球、月がこの順番で一直線に並ぶ時にのみ起こります。

つまり月食のとき、地球から見て太陽は月の真反対にあるので、

月食が起こる日は必ず満月です。

(図1参照)(2)はそのことを踏まえて11月17日の月の様子を答える問題でした。

(3)は図1が北極側から見た図であることから紙面手前向きが北、

紙面奥向きが南であることと月の回転方向から東西を判断する必要がありました。

大問8 化学(酸化還元反応)

マグネシウムの酸化に関する問題でした。

(4)では、混合物の質量から未反応の銅の質量を求める問題でした。

表2から銅と酸化銅の質量比を求めることで解ける問題でした。

酸化還元反応では未反応の物質と酸化物との混合物から、

いずれか一方の質量を求める問題が頻繁に問われるので対策をしておきましょう。

 

大問9 生物(生態系)

生態系に関する問題でした。

基本事項を押さえて確実に正解しましょう。

 

~メモ~
すべて基本問題。

 

【総評】

全体的な難易度としては例年通り、あるいはやや易化したといえます。

理科は大きく分けて物理、化学、生物、地学の4つの分野に分かれ、

それぞれの分野で頻出の問題がある程度決まっています。

例えば物理であればフックの法則や電磁誘導、

化学であれば実験器具の扱いや酸化還元反応など、

出題頻度の高い分野は類題を解くなどして慣れておくとよいでしょう。

頻出問題であるほど初見の難易度が高く差がつきやすいので、

どれだけ早く出題の仕方に慣れるかが大切です。

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