こんにちは。講師の大森です。

　今日は中学受験を控えた小学生に、お話ししたいことがあってこのブログをかいております。

　なにを隠そう私も元中学受験生です。皆さんと同じく中学受験の学徒としてこの戦場に身を投じていました。(といっても10年近く前ですが)

　私が当時通っていた塾は同じ学年は5人もいないほどの小規模な塾でした。大手塾ほどの競争はなく、同級生同士で志望校が被るわけでもなく、比較的平和に受験に臨んでいた記憶があります。

　同じ小学校には大手の塾に通っている生徒もいて、彼らの塾に比べて先生方の質や教材が別段劣っていたとは思いませんが、やはり模試を受ける回数や、現地に応援に来てくれる先生の数などうらやましいと思っていた部分もあります。

　受験直前になるとその感覚は増していき、自分が孤独に戦っている気分になり、鬱屈な、沈んだ気持ちになることもあると思います。

　

　中学受験というのはメンタル面に大きく左右されることが多い世界と言われています。私の知り合いでお試し受験で合格した学校と同レベルの第一志望に緊張で落ちてしまい、悔し涙を飲んだ人もいます。

　

　私は気持ちを安定させる方法として、「集中を切らさない体力」と、「いつもと同じ環境」を用意することを心がけていました。

前者については、中学受験生ならだれでも一定以上はあると思います。四半世紀近く生きてきましたが、朝から夜まで勉強し続けることのできる生き物は皆さん以外に見たことがありません。これに関しては自信をもって良いです。後者については、受験一か月前から、使う文房具を統一し、受験と同じ置き方(輪ゴムで鉛筆を留める、など)をすることで本番になってもリラックスして試験に臨むことができます。これはお試し受験も同じ効果を狙ったもので、環境に慣れることが目的です。

　

　受験というのは学力のみで決まるものではありません。

がむしゃらに勉強をする時間も、体を休めてコンディションを整える時間も受験生には必要です。本番まで気持ちを引き締めて、かといって引き締め過ぎないように、頑張ってください。ではでは。