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令和6年度「千葉県公立高校入試 数学」の問題から見る今後の傾向と対策!

2024.04.13

こんにちは!

サクシード新松戸校の山中です!

先日に引き続き数学です!

令和6年度「千葉県公立高校入試 数学」の問題から見る今後の傾向と対策!

出題内容

大問1 小問集合 (51点)

昨年度の形式から大きな変更はなく、各単元の基本よりバランスよく出題されました。基本とはいえ、受験生が苦手とすることの多い、『空間図形(展開図と最短経路)』や、『データの活用(確率)』なども含まれていたため、解きにくいと感じた人もいたかもしれません。内容自体は定期テストに出題されるような基本的な問題ですが、どの分野もまんべんなく基本知識を押さえ、冷静に対応する力が求められたといえます。

大問2 関数 (15点)

小問3題と昨年同様の出題形式です。昨年度は1次関数と図形の融合問題でしたが、今年は例年同様、2次関数と図形の融合問題でした。毎年のように出題されているグラフなので、過去問演習を十分にしてきた人は、目にしたことのあるようなグラフだったでしょう。(2)の問題も、例年より難易度は低くなっています。問題演習を通して、解法の理解だけでなく、その周辺知識までおさえることができていたかどうかがカギとなりそうです。

大問3 平面図形、図形の合同 (16点)

三角形の合同の証明と、その結果を利用して三角形の面積を求める問題でした。今年は、証明の結論の穴埋めでなく、証明するための条件の穴埋めでしたが、前後関係を考えればそんなに難易度は高くなかったと思われます。(2)では、三角形の内角の和、もしくは円周角の定理の逆を利用する証明問題でした。日頃から1つの解法だけでなく、他の見方ができないかどうか、他の解法がないかを考えながら学習していると柔軟な対応ができると思います。(3)は三角形の面積を求める問題でした。例年、かなり難易度の高い問題が出題されているところですが、今回は過去問等でよくみる頻出問題でしたので、国私立公立問わず、幅広い過去問を解いてきた人に有利であったといえます。

大問4 総合問題 (平面図形、一次関数) (18点)

新入試制度に変更して以来出題が続いている、会話文形式の問題です。理科的な要素も入っていたので、見た瞬間に難しいと感じてしまった人もいたのではないでしょうか。落ち着いて読むことができれば、会話文中にヒントがたくさんありましたので、簡単に得点できる箇所もありました。どんな形式であっても焦ることなく、落ち着いて取り組むことが大切です。(3)は、立式した式から導き出した規則性を利用して解いていく問題でした。計算がやや複雑でしたので、最終問題にどれだけ時間を残せたかもポイントになったかもしれません。高い情報処理能力が求められる問題でした。

総評

今年度よりマークシート式が一部導入され、7割程度がマークシート式となりました。大問1は昨年より取り組みやすい課題が多かった印象。例年通り、大問1だけで配点が半分程度ありますから、基礎・標準レベルの問題をいかに正確にミスなく解くことができるかがカギとなりました。マークミスにも気を付けたいところです。また、ここ数年データに関する問題が頻繁に出題されていますので、基本とともに、どのように利用できるのか応用の問題にも触れておくと安心でしょう。

一方、大問2・3は基本的な問題とともに、入試頻出と言われるような応用問題が出題されました。自分の受験校だけでなく、幅広く過去問演習を行っていた人に有利だったものと思われます。学習スケジュールを早めに立て、余裕をもって過去問演習に取り掛かることが大切です。

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