2021.10.11
みなさんこんにちは。
川和町校の那谷屋です。
今回は中学3年生と高校3年生に深く関わりのある話をします。
テーマは「入試の出題範囲」です。
知っている人も知らない人も、ぜひ読んでみてください。
ちなみに辛口なことを書いているので、刺激に弱い方は読まないことをおすすめします。
高校入試であれば、中学1~3年で扱ったこと全部です。
たまに「中3だけじゃないんですか?」という人がいますが、そんなわけありません。
顕微鏡の使い方から金星の見え方まで、全部です。
大学入試であれば、高校1~3年で扱ったこと全部です。
当然ですが、高校の勉強内容は中学よりも難しいです。
どれだけ集中力や理解力があろうと、1日が24時間である以上、勉強できる量には物理的限界があります。
これまで一夜漬けでテストを乗り越えていた人には、入試は乗り越えられません。
計画を立てて継続して勉強しないとどうにもなりません。
計画を立てるのが苦手な人は、これを機に練習をしましょう。
大人になると自分で計画を立てなければいけなくなります。
「苦手だから計画立てられません」という人は、シンプルに使えないので見捨てられます。
「追い込まれないとやる気がでない」という人もいますが、ぜひ気付いてください。
もう追い込まれています。
「入試までに勉強する必要のある3年分の内容」を「入試までの残り日数」で割り算してみてください。
それが1日あたりの必要勉強量です。
この計算すらやりたくない人もいるかもしれません。
繰り返しますが、これを機に練習しましょう。
いつから勉強を始めようか考える人もいます。
考える必要はありません。
勉強を始めるのは今日からです。
なぜなら、勉強を始めるのが遅れれば遅れるほど、自分を追い詰めることになるからです。
「今サボった分は未来の自分がなんとかしてくれる」と、根拠のない自信をもっている人もいるかもしれません。
そんなに有能な自分であれば、今こんなに追い込まれていません。
サボった未来に待っているのは、泣きそうになりながら勉強をしている自分か、あきらめてサボリ続けている自分です。
どちらを選ぶかは自由ですが、今ならどちらでもない自分を選ぶことができます。
以前のブログでも触れましたが、苦手と向き合って成長するか、言い訳を重ねて堕落するか、どちらを選びますか?
一番多くの人が受けるのは、県立高校入試や大学入試共通テストです。
それらは、いつの時代も「教科書の内容から出題します」となっています。
これは大きな罠です。
「教科書の内容だったら理解できてるから、あんまり勉強しなくてもいけるんじゃね?」と思わせるのに十分な力があります。
「教科書の内容から出題します」という文を、イメージしやすいように書き換えてみます。
「教科書に載ってさえいれば、どんな問題でも出題してよい」
このエグさ、わかりますか?
わかりにくければ、あなたが出題者になって「鬼滅の刃」という科目の問題を作ることを考えてみましょう。
出題範囲はコミックス1~23巻までとしましょう。
例えば「主人公の名前を答えなさい」こんな問題出しますか?
「炭治郎が父から受け継いだ舞の名前を答えなさい」こんな問題出しますか?
出題者は、受験生を合格者と不合格者に振り分ける必要があります。
だから、「なんとなく内容を覚えている程度」で答えられる問題なんか出しません。
私なら例えば、「那田蜘蛛山に住んでいた鬼である累、父、母、兄、姉を倒した順(話数順)に並べなさい」こんな問題を出します。
歴史の並べ替え問題の要領ですね。
あるいは、「狛治の優しさや気遣いが読み取れる描写や台詞を5個、理由とともに書きなさい」こんな問題でもいいかもしれません。
国語の読解問題的な。
何がいいたいかというと、繰り返しになりますが「教科書に載ってさえいれば、どんな問題でも出題してよい」ということです。
さらに高校生になると、学校によって使われている教科書が全然違ってきます。
何が違うかというと、単純に問題のレベルが違います。
ということは、「翠嵐高校で使われている教科書の問題を基準として出題してよい」ということです。
「教科書から出題される問題」に答えるためには、「章末問題レベルをすべて解ききる力」が必要です。
それを踏まえた上で、勉強に対する姿勢を考えてみましょう。
受験勉強として大事なのは、勉強の「ペース」と「強度」です。
筋トレと同じですね。
それらを割り出すために必要なのは情報量、継続していくために必要なのは監督者です。
コロナ禍において、このふたつが圧倒的に不足しています。
それを補えるのが塾です。
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