デシリットルの話

更新日:2020年5月2日

 

朝、テレビを見ていると、(どんな文脈か忘れたけれど)血液検査の場面が出てきて、

「…が~dL(デシリットル)ですね。」

とか言っていました。

 

「そういえば、dLって算数で習うけど、実生活ではあまり使わないよな…」

とふと思いました。

まあ、学校では習うけど、実生活ではあまり使わないものなんて少なからずあるでしょうけど、なんで学校ではdL(デシリットル)を使うのか、ちょっと気になったので調べてみました。


そもそもdLとは

まず、dLの定義から確認しておきましょう。

d(デシ)というのは「10分の一」という意味です。

ですから、dLは「L(リットル)の10分の一」ということになります。

つまり、

1L=10dL

ということです。

ちなみに、Lとならんでよく使うmL(ミリリットル)は、m(ミリ)が「1000分の一」という意味なので、

1L=1000mL

ということになります。


dLの登場シーン

dLはどういったところで使われるのか…

先ほども出てきたように医療の現場では使われるそうです。

というのも、mLだと数字が大きすぎる、Lだとこんどは小数だとか端数がでて扱いづらい、というのが理由だそう。

たしかに、血液検査とかで取る血液の量なら、dLくらいの量がちょうどいいかもしれません。

さらに、ヨーロッパでは飲料の分量を示す単位として一般的に用いられているそう。

まあ、だからといって教育の現場で用いられる理由にはなりませんが。


余談ですが

実は私が小学生のころは、デシリットルはすべて小文字で書いていました。

しかも筆記体ℓ。

それもどうやら2011年度からリットルは大文字のブロック体で書くように変更になったようですね。

知らなかった…


閑話休題(それはさておき)

学校でなぜ日常では使わないdLが出てくるのか?

ネットでみる有力な説は

  • 単位変換を教えるため
  • 小数が使えないから

の二つでしょうか。

 

単位を知る

「単位変換」は多くの小学生がつまずきますよね。

たとえば、

24kmは何mですか?

みたいな問題。

 

大丈夫ですよね。

正解は24000m です。

 

ではなぜそうなるのか説明できますか、諸君?

「kmはmの1000倍だから」

そうです。

これはk(キロ)というのが「1000倍」を意味するということ知っていると簡単にできます。


キリいいのは…

では、これを利用すると次の問題はどうでしょう?

345mLは何Lですか?

 

これはどうでしょう…

正解は0.345Lになります。

 

大丈夫かな…

 

しかしここで問題があります。

小数は小学校3年生で習うことになっています。

しかし、Lやその他の量や長さの単位は小学校2年生で習います。

 

とすると、2年生には

345mL=0.345L

というのは難しいということです。

 

じゃあ345mLをdLで表してみましょう。

345mL=3.45dL

「先生、小数なくなりません!」

「dLやっぱり意味ないじゃないですか!」

落ち着きなされ。

たしかにこの場合、dLでは小数がでてくるという問題は解決しないようです。

とすると、問題はどんな単位を使えばキリ良く表せるか、ということにあります。

 

  1. 345mL
  2. 45dL
  3. 345L

どれも同じ量です。

しかし、どれがわかりやすいかといえば、mLで表した①でしょう。


dLを使って

ではこんなことを考えてみましょう

1Lのペットボトルと500mLのペットボトルがあります。

これを足し合わせるとどれくらいの量になるのでしょう?

このとき、一番表すのに適当だと思う単位で表しましょう。

 

今回「一番表すのに適当だと思う単位」というのは小学校低学年のこどもがわかる数字で表せる単位だと思ってくださいってください。

1Lと500mLのペットボトルなんてどこにでもあります。

が「一番表すのに適当だと思う単位」という条件がちょっと難しくしています。

Lで表すと

1.5L

残念、小数が出てしまいました。

では、mLではどうでしょう?

1500mL

悪くはないですね。でもちょっと大きすぎやしませんか?

今度はdLを使ってみましょう?

15dL

となります。小数もないですし、15という小学校低学年でも扱いやすい数字になりました。

 

こうしてdLがあることによって小学校2年生でも理解しやすい数字で表現できるようになります。

たしかにdLは普段の生活では使いませんが、時としてはLやmlでは少し都合が悪い時にはわかりやすい数字で表現できるのです。


学年をまたいで

学習指導要領では、小学校2年生の算数の目標として

「目的に応じた単位で量の大きさを的確に表現したり比べたりすること」

を定めています。

 

要するに小数が使えないから、というよりも

小数や端数がでないようにするためにはどんな単位を選んだらいいか?

ということを考えることが大事ということです。

 

でも、どうしても端数がでてしまう場合にはどうするか?

たとえば、

2L3dLというように

単位を組み合わせて表現できます。

 

「でもちょっとめんどくさくない?」

そうですよね。とすると、次の3年生で習う小数の考え方が便利だと気付けるのです。

2L3dLを2.3Lとあらわした方が今度はかえってわかりやすくなります。

 

実は、各学年の学習がつながっているということを意識するのも大事なことです。

今までで知っていること(習っていること)を生かしたり使ったりしながら新しい問題、知らないことにチャレンジする

ということは勉強に限らずあらゆる場面で大事ですし有効な考え方です。

 

では、今日はこれにて。

(長坂)

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