更新日:2015年11月7日
こんにちは サクシードの泓田です。
10月28日に、産業能率大学(以下 産能大)の入試広報の先生におこしいただき、2016年度入試等に関するご説明をいただきました。
恥ずかしながら学生時代、講師時代は産能大のことなど全くの無知でした。産能大のことを知ったのも、講師だった当時の教え子であった高校3年生から『産能(産業能率大学のこと)は結構人気があって良いらしいですよ~』と聞いたことがきっかけでした。それ以来、産能大に注目するようになりましたが、中々良い大学ですね。学部学科が限られ(経営学部:マーケティング学科、経営学部:現代ビジネス学科、情報マネジメント学部:現代マネジメント学科の2学部3学科)、学生数も多くはありませんが、小規模であるがゆえに、面倒見の良さには定評のある大学だと思います。
実際に、進路指導教諭が勧める『生徒に行かせたい大学』ランキング(東京地区私立大学)で『就職に力を入れている大学』で第3位、『面倒見が良い大学』で第4位、『教育力が高い大学』で第9位など、他項目で一定の評価を得ているようです。特に就職内定率(就職内定者数÷就職希望者数)が98.4%と高水準にあるのは、1年次から始まるキャリアサポート授業で学生たちの就職意識が必然的に高まり、1人ひとりに合ったサポートがなされているからなのでしょう。
産能大には経営学部と情報マネジメント学部の2学部がありますが、ここで主な併願校をご紹介します。
2015年度の併願校調査(入試アンケート)によると、
★経営学部マーケティング学科は、1位東洋(経営)、2位青山学院(経営)、3位法政(経営)、4位日本(商)の他、駒澤(経営)や専修(商)などが併願校の上位にあがっています。
★経営学部ビジネス学科は、1位神奈川(経済)、2位亜細亜(経営)、3位東京経済(経営)、4位東洋(経営)の他、駒澤(経済・経営)や日本(商)、専修(経営)などが併願校の上位にあがっています。
★情報マネジメント学部は、1位専修(経営)、2位駒澤(経営)、3位神奈川(経済)、4位関東学院(経済)の他、日本(商)や専修(商)、帝京(経済)、拓殖(商)などが併願校の上位にあがっています。
次に2016年度入試についてですが、多々ある注目点のうち特筆すべき変更点(2点)を語紹介させていただきます。
まずは、新設される2/5実施の前期2教科ベーシック試験でしょうか。大学側は既に基本問題のみの出題を公言しており、英語、国語、数学、世界史、日本史、政治経済から自由に2科目を選択することができます(※世界史、日本史、政治経済からは1科目のみの選択)。つまり、数学と日本史というような特殊な選択もできるのです。入試問題は全ての教科書共通の基本問題の身からの出題で、解答方法は選択問題と一部は記述方式です。現役生にも有利な入試方法であるといえます。
次に合格保証方式の4教科型センター試験利用入試の新設があります。
この入試は、
■国語(近代以降の文章あるいは古典)
■地理歴史・公民: 日本史B、世界史B、地理B、政治経済、現代社会、倫理、倫理・政経
■数学: 数学Ⅰ、数学ⅠA、数学Ⅱ、数学ⅡB、工業数理基礎、簿記・会計、情報関係基礎
■理科: 物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎、物理、化学、生物、地学
■外国語: 英語(筆記あるいは筆記+リスニング) ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語
の5つの教科(■)のうちの4教科(各教科の中からは1科目のみ)を利用する方式で、各教科100点満点の合計400点満点で合否が判定されます。
つまり、①数学ⅠA ②数学ⅡB ③国語 ④外国語 の選択(数学の2科目選択)や、①国語 ②日本史 ③世界史 ④化学の選択な(社会の2科目選択)などは不可ということです。
*英語は筆記のみの点数(200点満点を100点満点に換算)とリスニングを含めた点数(250点満点を100点満点に換算)のいずれか高得点を採用
*国語は、近代以降の文章、古典(古文・漢文)のいずれか高得点を採用
*地理歴史・公民からは得点の高い1科目を採用
*数学、理科については2科目以上受験した場合は、それぞれ得点の高い科目を採用
*理科基礎は2科目で1科目としてカウント
因みに5教科以上受験した場合は得点の高い4教科を合否判定に利用でき、また、経営学部は得点率65%(260点以上/400点満点)、情報マネジメント学部は得点率55%で合格が保証されます。また、情報マネジメント学部については出願〆切が1/28となっており、自己採点結果を踏まえての出願もできることもポイントとして挙げられます。
もちろん、4教科型入試は難しい受験生のために、3教科型のセンター利用入試も従来通り実施されます。3教科型、4教科型の同時併願も、3学科の同時併願もできるようなので、最大6出願が可能となっています。また、4教科以上受験した場合でも得点の高い3教科を合否判定に利用することができ、さらに経営学部マーケティング学科にいたっては、難易度に関わらず センター試験利用3教科型も得点率70%(210点以上/300点満点)で合格が保証されます。合格得点率が下がることがあっても、決して70%を上回ることは無いそうです。センター利用入試では難易度に応じて合格基準が異なりますが、難易度に限らず合格基準が確定していれば、受験生にとって安心感や納得感にも繋がりますよね。
私も現役時代、センター利用入試の恩恵にあずかり、国公立の前期試験に向けて専念することができましたが・・・。センター利用入試の合否基準がはっきりしていたり、センター試験後出願が可能であったりすれば、今後の受験スケジュールが容易に立てられて、勉強に専念できそうです。尚、入試ポイントについては今回紹介したもの以外にも多々ありますので、気になった方はお気軽にご相談下さいね。
ネームバリューで言えば、MARCH、日東駒専にはまだまだ引けを取る産能大ですが、受験方式を見ても、学生支援体制の充実度を見ても、魅力のある大学かと思います。経営学に興味をお持ちの生徒さんにとって、知っておいて損は無い学校だと思っています。また、偏差値的には45~50(河合塾ランク偏差値参照)の大学ですので、仮にMARCH、日東駒専の併願校で悩まれる方も是非知っておかれては、と思っています。
受験校について、本格的に検討していかなければならない時期がやってきました。今月は塾内にてマーク、記述模試も行われますが、結果を踏まえて皆様には最善の提案をしていきたいと思っています。悔いの残らない受験にしよう!
それでは今日は、このへんで。
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