2021.10.19
みなさんこんにちは!
講師の嶺です。
今回のブログのトピックはタイトルにある通り、
『批判的に考える』なのですが
それは、何事も文句や不満からまず先に考える、、、
という意味ではもちろんありません!
では一体どういう意味なのでしょうか?
みなさんは『クリティカルシンキング』という言葉をご存知ですか?
”Critical”= 批判的、”thinking”=思考
この二つの意味からなる言葉なのですが、
これは物事の本質を見極めるために主に欧米などの学校教育で大切にされている考え方です。
例えば、A君は数学のテストの成績が上がらないので毎日2時間勉強をすることにしました。
昔から 継続は力なり と言うように、
この『毎日2時間』というA君が出した解決法は
実践できればとても効果的なアプローチだと考える方が多いのではないでしょうか?
しかし、これではA君の成績が上がるのではなく、むしろ下げてしまう可能性もあるのです。
クリティカルシンキングでは、問題の答えやそれを導く過程において、
『なぜ?』と自問自答をとにかく繰り返します。
このA君の場合、成績が上がらない理由が『なぜ』かについてまず考える必要があります。
もし、成績の上がらない理由がA君の授業態度にあったら?
もし、足りないものが勉強量ではなく勉強の質だとしたら?
考えられる対策方法は大きく変わってくるでしょう。
逆に毎日2時間と決めたことで、他の教科の勉強に割ける時間が減り、
勉強のバランスが崩れて全体的な成績を下げることにもつながりかねません。
なので、本当に必要なものは原因にあった対策なのです。
このように、一見すると正しそう、効果がありそう、当たり前と思えるものでも
『なぜ?』を繰り返すことで、物事の本質を見極めやすくするのがクリティカルシンキングです。
有名な発明王トーマスエジソンは、『なぜ?』と先生に聞きすぎて
学校を退学になったと言うエピソードがあるそうです。
みなさんも何かの問題に直面した時、
『なぜ』その問題が起きているのか考えてみてください。
批判的でいることがあなたを本当の答えにきっと導いてくれるでしょう。
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