2021.10.20
皆様こんにちは。サクシード中田校学院長松本です。
この時期は面談で忙しくなる時期です。面談を行わせて頂いていると色々と気付く事が多いです。
そこで本日は、面談で保護者様からよくご相談頂く…
「もう何度言っても直らないんですよ」
について少しお話出来ればと思います。独身の身である為、日々の子育ての大変さは分かりません。
ただ、少しでも保護者様の役に立てれば…という思いで書きますので良かったら参考にしてみて下さい。
部屋の片付けが出来ていない。脱ぎっぱなし、やりっぱなし。宿題忘れ。約束破り。生活習慣の乱れ。乱暴な言葉。問題行動。その他諸々。
「何度言っても直らない!」と怒りたくなる気持ち、よーく分かります。
でも、その行動がなかなか直らないのは、もしかするとこちらに原因があるかもしれません。そう、実は冒頭のセリフの「何度言っても」が大きな要因となっているんです。
人は誰しも、承認欲求や自己顕示欲があります。愛されたい。かまって欲しい。褒めて欲しい。気にして欲しい。常に人の心の中にそんな気持ちがあります。
そうです、生まれながらにして人は誰もがみんな「かまってちゃん」なのです。
「かまってちゃん」が何か問題行動をすると、近くの人が怒ったり叱ったりして「かまって」くれます。
もちろん「かまってちゃん」自身も怒られて良い気持ちはしませんが、親が、先生が、友達が「かまってくれた」という記憶は残ります。無意識に問題行動を「かまってくれる行動」と認識するのです。
だから、直りません。
かまってほしくて、「かまってちゃん」はほとんど無意識に「かまってくれる行動」をし続けてしまいます。
だからこそ、直して欲しい行動を直す方法は簡単です。その逆のことをすればいいのです。直して欲しい行動の逆の行動をした時に、「かまって」あげればいいのです。
部屋が少しでも片付いたら。脱いだものを片付けられたら。宿題をやったら。約束を守ったら。ちゃんと朝起きられたら。素敵な言葉が使えたら。人のことを考えた行動が出来たら。
保護者が褒めてあげれば良いのです。目一杯認めてあげれば良いのです。
声をかけて、いい子いい子して、ご褒美をあげて、時にはギュッと抱きしめて、かまってあげればいいのです。
これを心理学では「強化」と呼びます。して欲しい行動をした時に、すかさず「かまって」あげることで、その行動は強化されます。例えば、勉強時間とかがそうでしょうか。
『普段30分ほどしか勉強してなかった子がテスト前は40分勉強していた。
テストの点数はほとんど変わらなかったけれど、勉強時間が増えていた事を褒めると普段の勉強時間が40分に変わった』のように最低が強化されていきます。そうすると最終的にはこちらが求めるレベルまであげる事が出来ますよね。
【「何度言っても直らない」を直す方法】などと大層なタイトルをつけましたが、こうやって書いてみると実に当たり前の事ですね。
でも、当たり前に目を向ける事が何よりも難しい事です。私も講師たちに「宿題をやって来る事は当たり前だけど、当たり前だからこそしっかり褒めるように。」とよく言っています。
人を動かすのは、いつも人の想いの力。「何度言っても直らない!」と腹が立ったら、相手ではなく自分に目を向けて、上手にかまう事が出来ているのかどうか考えてみましょう。
当たり前に感謝し、当たり前を認め、当たり前を褒め、当たり前に愛す。
そうすればより一層お子様との関係が良くなるかもしれません。
本日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
11月からは冬期講習の面談期間になります。
講師一同精一杯サポートさせて頂きますので今後ともサクシード中田校を宜しくお願い致します。
それでは次回の記事でお会いしましょう!
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