2021.06.14
みなさんこんにちは。
川和町校の那谷屋です。
先月に実施された中3の全県模試が返却されています。
結果はどんな感じでしたか?
思っていたより良かった人、思ったとおりだった人、思ったよりできなかった人、様々だと思います。
たくさんの先生たちに言われていると思いますが、模試は解いて終わりではありません。
むしろ、そこからが本番です。
今回は、返却された模試の結果表の、見るべきポイントについて解説していきたいと思います。
ちなみにこれは中3だけでなく、中学受験や大学受験も含め全学年にいえることなので、ぜひチェケラしてください。
まず、当然ここですね。
合計点も大事ですが、各科目の点数を見てください。
仮に合計点が250点でも、各科目50点ずつではないはずです。
自分の得意科目・不得意科目のほかに、傾向として点を取りやすい科目・取りにくい科目があるはずです。
例えば国語や数学は毎年それなりに点を取りやすい科目になっており、英語は全体的に知識が定着していないとなかなか点が取りにくくなっています。
細かい部分はおいおい見ていくので、いまはとりあえずそのあたりを意識してください。
全県模試だと、「入試予想得点」が記入されています。
ほとんどの場合、今回の点数よりも高くなっているはずです。
これは、「入試までこのまま頑張り続ければ、たぶんこれぐらいの点数が取れますよ」という目安の点数になります。
もちろん何もしなければここまで上がりませんし、努力次第ではもっと高い点数を取ることもできます。
また、合格可能性も、入試予想得点に基づいて算出されています。
今回の点数での合格可能性ではないので、そこは十分注意してください。
合格可能性の部分には、「志望校再考」「努力ゾーン」「ボーダーゾーン」「第2次選考合格ゾーン」「第1次選考合格ゾーン」があります。
その帯を見ると、「第2次選考合格ゾーン」でもそこそこ合格できそうな気がしますが、そんなことはありません。
第2次選考で合格できるのは募集定員のたった10%です。
しかも、本番の筆記と面接のみの一発勝負です。
ここに期待して本番に臨むと、90%痛い目を見ます。
「第2次選考合格ゾーン」と「第1次選考合格ゾーン」を隔てる溝は、駿河湾よりも深いと思ってください。
また、「第1次選考合格ゾーン」にいても油断しないでください。
合格可能性が85%だろうが95%だろうが、油断しないでください。
何かの手術をするとして、「成功率は85%です」と言われて、心から安心できますか?
スパロボで「攻撃の命中率95%」と表示されていたら、攻撃が当たると思いますか?
夕陽ガッツ戦で勝率99%だと浮足立つセナ達に蛭魔妖一は「1%、負けるんだぞ」と釘を刺しました。
入試は一発勝負であることを忘れないでください。
本番、風邪をひいているかもしれません。
インフルエンザ明けでお腹が痛くて意識が朦朧としているかもしれません。
雪が降って寒くて集中できないかもしれません。
会場の外を救急車が往来してリスニングがまともにできないかもしれません。
隣の席に座った受験生の癖が強くて集中できないかもしれません。
最高の状態で筆記テストを受けられると思わないでください。
最低の状態でも合格できるよう、合格可能性はできる限り高めておく必要があるんです。
続いて、裏を見てみましょう。
各設問について、〇×がついています。
ここで見てほしいのは、「正答率」の部分です。
これは全受験生の正答率です。
例えば「96」と書いてあれば、全受験生の96%は正答しているということです。
苦手な科目に関しては、正答率「50」以上の問題は解けるように見直しをしておきましょう。
得意な科目に関しては、正答率「30」以上の問題を解けるように見直しをしておきましょう。
苦手な科目なのに正答率「3」とかの問題を無理して理解しようとしなくていいです。
それよりも解けるはずの問題を正確に解くことに注力しましょう。
また、「結果」の欄に「☆」や「★」がついていることがあります。
「☆」は全受験生の正答率が50%以下で、自分が正答している場合につきます。
これが増えていくといい感じです。
「★」は全受験生の正答率が70%以上で、自分が誤答している場合につきます。
これを減らしていくのが最優先の目標になります。
問題のジャンル別の、正答率推移がわかります。
例えば計算問題であれば、「100」→「100」→「100」と推移していくのが望ましいです。
また、「0」→「0」→「0」と推移していれば、そこは明らかに弱い分野です。
一刻も早く基礎の復習をする必要があります。
自分の弱さを認め、勉強していった上で、「0」→「20」→「40」と推移していけば、それは確かな実力になっていることが確認できます。
「下手糞の 上級者への 道のりは 己が下手さを 知りて一歩目」と、安西先生も言っていました。
また、「80」→「20」→「70」→「20」のように乱高下している分野は要注意です。
国語の説明文や物語文にありがちですが、正答率が高いときでも確固たる根拠をもって解けていないことが多いです。
受験生からしたら「本番で80が来ればOK」と考えたくなりますが、本番で20が来たらシャレになりません。
現在の実力を「20」と考えて勉強していくべきです。
なんだかこのように数字を羅列していくとサッカーのフォーメーションみたいですね。
今の「4-2-3-1」は日本のスタイルに合っていると思うので、けっこう好きです。
フロンターレの「4-3-3」も攻撃的で好きですが、代表として格上と戦っていくことを考えると、「4-2-3-1」かなと。
懐かしのトルシエ時代のフラットスリーも好きですけどね。
ディフェンスはゲーゲンプレスが好きです。
キリがないのでここで終わります。
①科目別に今回の結果を見ましょう。何が強くて何が弱いか、把握しましょう。
②入試予想得点を見ましょう。目標点と現在地との距離を正確につかみ、その差を埋めていく方針を立てましょう。
③問題毎の正答率を見ましょう。絶対に取っておきたい問題と、そうでない問題を区別しましょう、
④正答率推移を見ましょう。これから回数を重ねていって、成長を一番実感できる欄です。
ということで、模試は見方や使い方次第で宝にもゴミにもなります。
時間とお金を使ってわざわざ解いている以上、少しでも有意義に使ってほしいなと願っております。
また、わからない問題があったら、授業のときでも自習でも遠慮なく持ってきてください。
納得できないことを残さない。
それが勉強では大切です。
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