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一周した大学生が語る北海道

2023.10.05

突然ですが、皆さんは北海道に行ったことはありますか?最北の街稚内や異国情緒あふれる函館、中心都市としての勢い溢れる札幌、潮の香り漂う釧路など、観光するには尽きませんよね。私は縁もゆかりもないのですが、北海道が大好きで、大学1年と2年の夏休みにそれぞれ一ヶ月弱旅行に行っていました。その中で色々感じたことを語りたいと思います。

まず札幌。札幌は政令指定都市にも数えられるほど巨大な都市であり、人口は195万人もいます。基本的に道全体の行政の中心であり、高等裁判所や日本銀行の支店も設置されています。経済の中心でもあり、JR北海道や雪印メグミルク、ニトリなど北海道の企業も本社を置いています。そのため有名なお店やチェーン店も進出しており、何でも揃うイメージがあります。

人口に目を向けてみますと、人口の考え方として、出生や死亡に伴って人口が増減する「自然増減」と、引っ越しなどに伴う人口の増減である「社会増減」があります。札幌は大都市とはいえど全体的に人口が減少気味であるようです。その理由としては、出生数と死亡数の差による自然減の減少分を、他の市町村からの流入による社会増で補えなかったようです。これまで、札幌は道内の市町村から人々が進学や就職で流入していたようです。ですが国全体の少子高齢化傾向において札幌市も例外ではなく、死亡者数の方が流入数を上回り、札幌も人口減少に向かっていると思われます。北海道特有の事情としては、医療資源の乏しい道内の市町村から高齢者が札幌に引っ越しをしてきているようです。また、病院も道内の他の地域では経営が難しくなり、札幌に進出するため、それに伴って高齢者の人々も移動してきているようです。

ですが全体的に街に活気があり、観光していて楽しかったです。食事もお店が豊富で、夜景も綺麗かつ、地下鉄やバスといった公共交通機関が充実しています。

次に稚内について語りたいと思います。札幌から特急で6時間弱揺られると最北端の街、稚内に到着します。有名なものとしては宗谷岬の最北端の碑や、ホタテの貝殻を敷き詰めた「白い道」があります。

地理的なことをお話しますと、北緯45度に存在し、ロシアやモンゴル、アメリカ北部やカナダと同緯度帯にあるようです。そのため気温も涼しく、9月でも昼間は長袖が必要なくらいです。同じ北緯45度にある国としてフランスやイタリア南部も該当しますが、やはり暖流である北大西洋海流が流れているぶんヨーロッパのほうが気温は高めらしいです。

また、宗谷岬付近には「稚内フットパス」というウォーキングコースがあり、宗谷地域のなだらかな丘陵を楽しみながら最長11kmのコースを歩いて楽しむことができます。ここでの見どころは、やはり氷河期に形成された地形です。というのは、宗谷丘陵は「周氷河地形」であり、これは寒冷地で発生する周氷河現象により形成されるようです。

「周氷河現象」とは何かというのを申し上げますと、寒冷地で強風の場所では、降って積もった雪が吹き飛ばされます。そうすると地形表面が露わになり、寒冷な気候により土中の水分が解けては凍るということを繰り返します。一般に、水は氷に変化すると体積が10%増加するという性質を持ちます。(冬に水道管が破裂するのもこの現象によるものです。)このことにより、岩石中に含まれる水分が氷になることで岩石が破壊され礫や砂になります。また、土中の水分が凍ることで体積が増加し、砂や礫を持ち上げ、傾斜を作ります。こうして尾根と谷が形成されるのです。逆に氷が溶けるときには一定方向に土砂を移動させるようになります。こうして尾根の斜面の侵食が起き、その土砂が谷に堆積することで、尾根と谷の落差が縮まり、なだらかな丘陵となるのです。

このような氷河地形は他にもカールやモレーンのような有名なものを地理や地学で習いますが、北海道や南アルプスや黒部などの山岳地帯で目にすることができます。このスケールが大きくダイナミックな自然の営みをこの目で確かめるということは大変興味深く、学校で学んだことが実際に活きると感じる瞬間であります。

最近の北海道全体のトレンドとしては、動物が増えすぎた結果人間の生活圏にも現れるようになったというものがありますが、稚内や札幌も例外ではありませんでした。例えば札幌では夜景の見える市内の公園に、ヒグマ出没注意の看板が市によって設置されていたり、稚内では街を歩いていると普通に鹿も歩いていたりしました。これは街の人も「最近になって見るようになった光景だ」とおっしゃっていました。これについて自分自身興味を持ったため調べてみたところ、北海道全体において人口が減ったことにより、以前は人間と動物の生活圏がはっきり分かれていたのに対し段々と動物が生活圏を拡大してきていることがあるようです。動物からすると、人が生活するところにはあまり近づかないようにしようとする心理が働くようですが、最近の環境変化などによって食べものを求めに範囲を拡大することもあるようです。更にはハンターの高齢化による狩猟や駆除の減少により、人を恐れなくなってきたということもあるように思います。

私自身北海道で動物を身近に観察してきて思ったこととしては、鹿でさえ人間より巨体であり、車とぶつかったら車も大きく壊れるほど動物が強力であるということです。そしてヒグマなどの動物や低い気温、激しい雪など含めた厳しい自然環境の前に、人間は実に無力であると改めて実感しました。日本全国様々な土地を訪れてきましたが、北海道ほどこのことを感じた土地はありません。

話は戻りますが、稚内にはマクドナルドがあり、「日本最北のマクドナルド」という看板とともにドナルドの像があるので写真を撮ってみてはいかがでしょうか(笑)

次の都市に移りますが、私も特に雰囲気が好きな釧路について語りたいと思います。釧路で有名なものは三つ、夕焼けと霧、そして海産物です。

まず、夕焼けについては「世界三大夕日」に数えられるほど有名であり、他の二つの都市はフィリピンのマニラ、インドネシアのバリだそうです。実際に釧路では夕方になると真っ赤な夕焼けが街を染めており、市のシンボルでもある「幣舞橋」から海に向かって夕焼けを眺めているといつの間にか夜になっていました。このきれいな夕日は釧路の地形が関係しています。釧路は街の後背地に有名な釧路湿原を抱えており、湿原から水蒸気が供給され、海の水蒸気と混ざることで夕日が真っ赤になる条件が整うようです。私自身気になって調べてみたところ、光の散乱と関係があるようです。散乱とは、空気中の微粒子によって光の進行方向が不規則となる現象のことで、散乱すると我々の目に光が届いて色が視えるようになります。

色には波長が存在し、青い光ほど波長は短く、赤い光ほど波長が長いという性質を持ちます。皆さんがよく耳にする「赤外線」というのは赤よりも波長が長い電磁波であり、「紫外線」というのは青よりも波長が短い電磁波のことを指します。そして大気中の気体分子のように、光の波長より小さな粒子による散乱では波長が短いほど散乱される割合は大きくなっています。青色に近いほど散乱しやすく、赤色に近いほど散乱しにくいという性質を持ちます。

参考サイト;https://global.canon/ja/technology/s_labo/light/001/01.html#:~:text=%E9%9D%92%E3%81%84%E5%85%89%E3%81%AF%E3%80%8C%E6%B3%A2%E9%95%B7%E3%80%8D%E3%81%8C,%E7%A9%BA%E3%81%AF%E8%B5%A4%E3%81%8F%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

したがって、昼間は南中高度など太陽と地球の距離が短く、散乱しやすい青色の光が多方向から目に入り青く見えます。一方で、朝方や夕方では太陽と地球の距離が長く、地球に光が届くまでに青色が散乱しきってしまい、散乱しにくい赤色の光が目に入りやすくなり空が赤っぽく目に映るという仕組みとなっています。

では、話を釧路の夕日に戻しますが、光は粒子にぶつかると散乱するのでしたよね。では釧路では光は何の粒子にぶつかっているのでしょう?それは水蒸気です。釧路は面する太平洋と、市街地の背後に位置する釧路湿原より豊富な水蒸気の供給を受けています。空気中の水蒸気とぶつかることによって波長の短い光、つまり青色っぽい色の光が散乱し、波長の長い光(赤っぽい光)は比較的散乱しないことで夕日が赤っぽく見えるのです。他の要因としては、釧路の緯度が高い(北緯43度、中国北部やアメリカのミシガン州と同緯度)ことによって夕日の入射角が深いこと。一年を通して晴れの日が多いこと。高い建造物もなく、空がはっきり見えやすいことなどもあるようです。

今回は札幌、稚内、釧路という特徴ある三つの都市についてお話しましたが、いかがでしたか?学校で学ぶ五教科やそれ以外の科目が、旅行のみならず実生活にも生きるということが伝わったなら嬉しいです。また時間があるときに帯広や網走、函館など他の面白い都市についてもお話できたらと思います!それでは。

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